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小説『古都』には非常に多くの観光スポットが登場しますが、その中から厳選して1泊2日で千重子達の過ごした春夏秋冬を体感できるプランにいたしました。ですので、『古都』を読んで京都に行きたくなった人におすすめです。選んだ聖地スポットから徒歩圏内の聖地も合わせてご紹介するため、街歩きの好きな人は一層楽しめることと思います。また、近年はインバウンド化が進んでおり、平安神宮や四条通沿いは賑やかなスポットに該当しますが、本プランでは少しでも原作の雰囲気に近づけるために時間帯を考慮しております。観光客の比較的少ないスポットも選んでおりますので、落ち着いて聖地巡礼できるでしょう。なお、『古都』は春夏秋冬をめぐる構成になっており、どの季節でも楽しむことができます。なかでも7月の祇園祭の時期には、町屋の中が見られたり、作中で出てくる西陣織が使われた山鉾が見られたりするのでおすすめです。ただし、冬には作中の北山杉の地帯では積雪が予想されますので、路面が滑りやすくなることにご留意ください。
観光スポット紹介
おすすめ旅行プラン
■平安神宮→■京都御苑→■秦家住宅→■八坂神社御旅所(西御殿)→■四条大橋→■祇王寺→■織成館→■北山杉の里
平安神宮
観光スポットの詳細情報
千重子が幼馴染の進一と桜を見た場所です。『古都』は1960年代に書かれた作品なので、平安神宮建立の年代から換算すると70年程度しか経っておらず、千重子達にとってはかなり新しい神社なんですよね。観光客にも人気スポットであり、特に春の桜を見たい場合はかなりの混雑が予想されるので、なるべく朝早く訪れることをおすすめします。ちなみにここから歩いて10分程度で「青蓮院門跡」があります。
- 平安神宮
- https://www.heianjingu.or.jp/index.html
- 住所:京都市左京区岡崎西天王町97
次の観光スポットまでの地図
次の観光スポットまでバスで約28分
京都御苑
観光スポットの詳細情報
秋に時代祭を苗子と秀男が二人で鑑賞するところになります。実際の時代祭は蛤御門の辺りは通らず堺町御門を出るのですが、蛤御門の歴史的背景を踏まえたものと考えられます。なお、「古都」当時の時代祭では維新志士列や室町行列などがなく、今より短い時代行列でした。苗子が見入ったというクロマツも、御所内を中心に多く植えられています。なお、事前に「京都迎賓館」に申込みすると、作中の西陣織屋のモデルとなる「龍村美術織物」がみられます。お時間が取れそうでしたらどうぞ行ってみて下さい。
- 京都御苑
- https://fng.or.jp/kyoto/
- 住所:京都府京都市上京区京都御苑3
次の観光スポットまでの地図
次の観光スポットまで電車で約30分
秦家住宅
観光スポットの詳細情報
千重子宅のモデルとされる町屋の一つであり、川端康成が訪れて京言葉を教えてもらった家でもあります。中を見学する場合は完全予約制なので、町屋のお母さんのお話を通して千重子たちの暮らしぶりを想像すると共に、今に残る京の暮らしを知ることができます。なお、混雑を避けるためには、次のスポットに行く前に夕食を済ませておくとよいでしょう。
- 秦家住宅
- https://www.hata-ke.jp/
- 住所:京都府京都市下京区太子山町594
次の観光スポットまでの地図
次の観光スポットまでバスで約16分
八坂神社御旅所(西御殿)
観光スポットの詳細情報
千重子と苗子が祇園祭で邂逅を果たす場所になります。祇園祭の7月17日から24日の間、八坂神社のご祭神はこの御旅所に宿っており、御旅所から八坂神社を誰とも口をきかずに7往復すると願いが成就するという「無言参り」の風習がございまして、苗子もその願掛けをしているところでした。ぜひ八坂神社まで一度歩いて実際の道のりを体感してみてください。
- 八坂神社御旅所(西御殿)
- https://www.yasaka-jinja.or.jp/shrine_deity/outer-precincts-shrines/
- 住所:京都府京都市下京区貞安前之町
次の観光スポットまでの地図
次の観光スポットまでバスで約6分
四条大橋
観光スポットの詳細情報
秀男が千重子と見間違えて苗子に声をかける場所です。繁華街の通りの橋とはいえ、目の前の鴨川は暗く、双子であれば気付かないかもしれません。なお、四条大橋から四条通をこのまままっすぐ進むと八坂神社にたどり着きます。
- 四条大橋
- https://www.gion.or.jp/tenkei/%e5%9b%9b%e6%9d%a1%e5%a4%a7%e6%a9%8b
- 住所:京都府京都市中京区柏屋町
次の観光スポットまでの地図
次の観光スポットまでバスで約1時間6分
祇王寺
観光スポットの詳細情報
千重子が着物の図案を練るためにこもった父親を訪問する場所です。1963年の映画ではここがロケ地になりました。川端康成と旧知の仲の画家東山魅夷も「行く春」という作品のモデルとしております。この辺りは嵐山の中でも渡月橋回りほど人は多くないのですが、なるべく早い時間に来て、創作に集中できそうな静けさを感じていただくとよいでしょう。ちなみに、歩いていける距離で、千重子の差し入れした「嵯峨豆腐 森嘉」、訪問のついでに見て回った化野念仏寺、などがあります。
- 祇王寺
- https://www.giouji.or.jp/
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
次の観光スポットまでの地図
次の観光スポットまでバスで約56分
織成館
観光スポットの詳細情報
西陣織のミュージアムかつ、今も手仕事を続けられている工房になります。2019年公開の原作をリメイクした映画では、こちらの機織り機が使用されました。西陣織の伝統を間近に観ることのできる貴重なスポットです。ここから歩いて15分程度で、作中で千重子の父親も訪れた、上七軒につきます。
- 織成館
- https://orinasukan.com/
- 住所:京都府京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町693
次の観光スポットまでの地図
次の観光スポットまでバスで約1時間5分
北山杉の里
観光スポットの詳細情報
苗子の暮らす場所になります。まずご覧いただきたいのが磨丸太倉庫群です。今なお残る木材建築に立てかけられた丸太の数々は、苗子達の暮らす当時のままに残されています。同様の建物が歩いて10分程度の北山杉の里中川にも見られます。この辺りは観光地化がそこまでされておらず、今でも北山杉の林業の地としてつつましやかともとれる営みを続けています。
- 北山杉の里
- https://www.kyotokitayamamaruta.com/map/index2.html
- 住所:京都府京都市北区中川川登74