福岡県北九州市小倉城周辺で歴史を学ぶお出かけプラン

小倉駅から西へ向かって徒歩約10分です。当時の面影を残すように復元された木製の橋は、江戸時代九州各地にのびる諸街道の起点であり終点でありました。長崎街道、中津街道、秋月街道、唐津街道、門司往還の5つを「小倉の五街道」と呼びます。あの伊能忠敬もここを訪れ九州の測量の起点としていました。

南に少し歩くとお堀が現れ小倉城内に到着です。1617年細川忠興により創建された豊前総鎮守小倉祇園八坂神社でお参りしたら境内を抜けて「しろテラス」へ、ここではここでしか買えないお土産やお食事、お茶を楽しむことができます。

しろテラスで少し休憩して外に出れば「大手門」がありそこを抜ければ本丸に通じます。小倉城は福岡県で唯一天守閣を持つお城で天守閣の高さは全国のお城の中でも第6位、1階の床面積は全国有数の広さを持つ立派なお城です。内部は五階建て、1階は小倉城400年の歴史が学べる「小倉城シアター」北九州市出身の草刈正雄さんのナレーションで約10分迫力の大画面で学べます。2階は歴代城主の展示があり、3階は宮本武蔵、佐々木小次郎の紹介がされています。4階は地元アーティストの個展がひらかれているギャラリースペース、5階は小倉の街が一望できる展望スペースになっています。

2022年春にオープンしたこの施設は戦後76年が経過し戦争の記憶が風化されるのを懸念し戦争の悲惨さ、平和の大切さ、命の尊さを考える場として小倉城の南側に建設されました。昭和20年8月8日「八幡大空襲」翌9日長崎に投下された原子力爆弾の第一目標だった「旧陸軍小倉造兵廠」はこの地にあった事、あの日を忘れないために360度シアターで追体験できます。戦前の北九州の歴史、戦時下の人々の暮らし、戦後復興当時の資料、様々な展示で北九州のあゆみを実体験できます。「旧陸軍小倉造兵廠」は巨大な地下施設が現存しており1998年8月9日には一部が一般公開されましたが、老朽化のため今は見ることができません。

小倉城を一通り見学したらランチタイムです、今回は小倉発祥の焼うどんを頂きます。魚町商店街の「鳥町食堂街」にひっそりと昭和の佇まいで残る「だるま堂」2019年に店主がお亡くなりになって閉店の危機に合いましたが地元の有志があとをついで2020年に復活しました。昔ながらの素朴な味でいくらでも食べられそうです。

狭いエリアにギュッと見どころのある小倉の街を散策しましたが、夕食を頂き帰宅の途に就きます。小倉城の隣の商業施設「リバーウォーク北九州」内にある「とりかつ丼の黒兵衛」の大分耶馬渓産の鶏を使用した定番のとりかつ丼を頂きます。サクサクのとりかつをたまごでとじた定番の味は子供から大人までペロリと食べられます。サラダや味噌汁をセットで頂くこともできますので女性にも大人気です。